/

日銀・雨宮副総裁、脱炭素の資金供給策「世界初の取り組み」

日銀の雨宮正佳副総裁は21日のオンライン講演で、金融機関の気候変動対応の投融資を促す新しい資金供給制度に関し「個別の資源配分への関与を極力避けつつ、柔軟性を確保した世界初の取り組みだ」と強調した。気候変動問題は中長期的に経済や物価、金融情勢に極めて大きな影響を及ぼす可能性があると指摘した上で、新制度が「民間部門の取り組みを一段と後押しすることを期待する」と述べた。

雨宮氏は新潟県の経済界の代表者らが参加するオンライン形式の金融経済懇談会で講演した。

日銀は気候変動対応で金融機関に資金を供給する新制度を年内に始める(日銀本店)

気候変動対応では特定の産業や個別の企業に対して直接資金を供給する政策も考えられるが、中央銀行の金融政策としては「個別の資源配分への具体的な関与は極力避けることが適当だ」と説明。資金供給にあたっては、金融機関に対して気候変動対応に関する取り組みについて一定の開示を求める。このことにより「規律が働くことを期待する仕組み」としたと語った。

気候変動対応をめぐっては、どのような金融資産や投融資をグリーンとみなすべきかというタクソノミー(分類)の議論は、日本を含めて国際的な合意になお至っていない。雨宮氏は「こうした議論の収束を待っていては対応が遅れてしまう」と指摘。「(新制度は)情勢変化に対する十分な柔軟性を備えており、いち早く重要な課題に取り組むことが可能だ」と意義を強調した。

日銀は16日の金融政策決定会合で、新制度の骨子案を決めた。金利0%で金融機関に対し長期資金を供給する仕組みで、利用促進に向けてマイナス金利の負担を軽減できる優遇措置も設けた。年内に始め、2030年度まで実施する。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

関連企業・業界

企業:

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン