故・松谷嘉隆さん(元国際証券社長) 護送船団変えた合理主義
追想録
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1997年秋の金融危機。三洋証券、北海道拓殖銀行、山一証券が相次いで破綻した。金融機関が生き残りに必死だった時代。準大手証券トップ、国際証券の社長だった松谷嘉隆氏は間違いなくキーマンの1人だった。
国際は証券各社が軒並み赤字に沈む中で唯一、高水準の黒字を維持していた。大蔵省(当時)は経営危機に陥った三洋証券を国際と合併させて救済するシナリオを描いた。当時の証券会社は免許制。合併を迫る大蔵省の意向...
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