ドトル日レスが年初来高値 3~5月期、黒字転換を好感
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19日の東京株式市場で、ドトールコーヒーショップや星乃珈琲店などを展開するドトール・日レスホールディングス株が続伸し、一時前週末比66円(4%)高の1666円と年初来高値をつけた。15日に発表した2022年第1四半期(3~5月期)の連結決算で、営業損益が黒字転換していたことを好感する買いが集まった。経常利益の通期見通しに対する進捗率も順調で、会社予想の上方修正を期待する買いもあったようだ。

22年3~5月期の連結決算は、営業損益が9億7200万円の黒字(前年同期は3億500万円の赤字)だった。まん延防止等重点措置の解除を受けて店舗売上高や客数が回復基調で推移したことに加え、季節に合わせた商品の導入などによる客単価の上昇も業績を押し上げた。
通期の会社予想に対する経常利益の進捗率は53%だった。同社は通期見通しを据え置いたが、「業績上振れの可能性を残しており、期待した投資家が買いを入れた」(auカブコム証券の河合達憲チーフストラテジスト)とみる声もある。
新型コロナウイルスの感染者数が増加傾向にある。政府は行動規制に対しては慎重な構えだが、感染の「第7波」の影響で消費者心理が悪化すれば株価の上値を抑える可能性もある。

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