黒田日銀10年目 円安に笑った序盤、最後は円安に泣く?
金融政策・市場エディター 大塚節雄
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日銀の黒田東彦総裁は20日、在任10年目に入った。就任初期の異次元緩和は円安への誘導が最大の成果だったが、任期最終盤でその円安が黒田氏を苦しめ始めた。折からの資源価格の高騰と重なり、「望まない物価上昇」に拍車をかけるリスクが高まっているためだ。
2年で達成する約束を果たせなかった悲願の2%インフレも目前に迫っているのに、あくまで金融政策の正常化は封印する構えだ。金融引き締めが世界的な潮流になるな...
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