バイセル、一時7%高 リサイクル市場拡大に期待
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18日の東京株式市場で出張買い取りサービスのバイセルテクノロジーズ株が一時前日比430円(7%)高の6240円まで上昇し、上場来高値を更新した。高級品リサイクル市場が拡大するなか好調な業績が評価されている。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は17日に目標株価を7000円に引き上げた。終値は340円(6%)高の6150円だった。

バイセルは顧客の自宅を訪ね、着物や貴金属を買い取る事業が主力だ。2022年1~6月期の連結業績は売上高が前年同期比29%増、最終利益は35%増と会社計画を上回り、通期の業績予想も引き上げた。
三菱モルガンの新井勝己氏は4月に大量採用した訪問査定員の「教育や研修が奏功し着実に戦力化が進んだもようだ」と、事業拡大に向けた取り組みを評価。auカブコム証券の河合達憲氏は「同業他社の業績も堅調で市場自体が拡大している」と指摘する。
4日付で店舗型買い取りのフォーナイン(東京・千代田)を完全子会社化した。新井氏は「来期に一段の利益成長加速要因になる可能性がある」とする。予想PER(株価収益率)は45倍台に達するが、「業績の裏付けのある新興株が買われやすい地合いでは過熱感は感じない」(河合氏)との声があった。

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