Sansan、一時10%高 インボイス関連が期待けん引
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18日の東京株式市場でSansan株が一時前日比148円(10%)高の1562円まで上昇し、1カ月ぶりの高値をつけた。証券会社による目標株価の引き上げをきっかけに、インボイス(適格請求書)の管理サービスなどの収益拡大に期待する買いが広がった。

終値は144円(10%)高の1558円。18日の東証プライム市場の値上がり率ランキングで2位だった。
野村証券が17日付で目標株価を1500円から1650円に引き上げたことが買い材料となった。投資判断は3段階で最上位を維持した。
背景には10月から導入予定のインボイス制度に向けたサービス拡大期待がある。同社が手がけるインボイス管理サービス「Bill One」の売上高が好調で、22年6~11月期は8億9800万円と前年同期比3.8倍だった。野村証券の平岡直樹氏は「請求書関連業務の効率化に対する強い需要を営業活動や広告宣伝により獲得できている」と指摘する。
今後の株価も堅調に推移するとの見方が優勢だ。岩井コスモ証券の川崎朝映氏は「競合が少なく、ブランド力がある。インボイス制度に対応する需要の高まりとともに、10月に向けて株価の上昇基調は続く」とみている。

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