みずほ、持ち合い株追加削減 新目標「2年1500億円」

みずほフィナンシャルグループは、取引関係維持などのため保有してきた政策保有株式を2024年3月末までに追加で1500億円分売却する。18日開いた投資家向けの説明会で新しい目標を明らかにした。残高を減らしつつ、資本性資金の供給や出資などでリスクを共有することで政策保有株に頼らない関係づくりへの転換を進める。
19~21年度で計3000億円を削減する目標を掲げていたが、22年3月期までに3158億円を売却し、目標を達成した。今後2年で1500億円を削減できれば、残高は9000億円程度に減る。
政策保有株への議決権行使では反対票が投じられることがほとんどなく、株主による経営監視の緩みを招いているとの指摘がある。金融機関は取引先の持ち合い株の解消を進めてきた。