日銀を襲う「円安140円台」シナリオ 利上げ迫る転換点
金融PLUS 金融部長 河浪武史
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日銀が大規模金融緩和の維持を決めた。足元の物価上昇は長続きしないとみていることと、過去の拙速な利上げがデフレ長期化を招いたトラウマがあるためだ。ただ、世界的な利上げラッシュにあらがう大規模緩和の維持は、一段の円安を招いてインフレ圧力をさらに高める。円相場が1ドル=140円台まで下落すれば、物価上昇率も3%近辺に上昇。望まぬ緩和縮小に追い込まれる可能性がある。
「拙速利上げ」のトラウマ
「消費者...
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