10月の中途求人倍率2.13倍 レジャー関連で需要回復
パーソルキャリア(東京・千代田)が17日発表した10月の中途採用求人倍率は、前月比0.02ポイント高い2.13倍だった。新型コロナウイルス禍からの経済活動の再開を背景に、外食や流通などで求人が増えた。求人数は全13業種で前月を上回った。
中途採用求人倍率は同社の転職サービス「doda(デューダ)」に登録する求人数を転職希望者数で割って算出した。転職希望者数は前月に比べ2.2%増え、求人数も3.2%増だった。冬のボーナス支給後の転職を検討する人が増えている。
求人数を業種別で見ると「レジャー・外食」が前月比9.3%増えたほか、「小売り・流通」も6.4%伸びた。新型コロナウイルスの水際対策緩和でインバウンド(訪日外国人)が戻り始め、タクシーなどの道路旅客運送関連の求人が増えている。
大浦征也doda編集長は「11月はリオープン(経済再開)がさらに進むことで企業の求人は増加する見込みだ。一方で例年、転職希望者数は年末年始にかけて減少傾向となるため求人倍率が上昇する」とみている。