値上げに対抗 桐谷さんが選ぶ生活必需品の優待ベスト10

どうも、桐谷です。今月のテーマは「インフレに立ち向かう生活必需品優待」ですね。QUOカードなどの金券類をもらって生活必需品を買う方法もありますが、今回は必需品そのものを優待でもらえる例で考えました。
最初に思い付いたのが日本製紙。トイレットペーパーやボックスティッシュ、キッチンペーパーなどが届きます。株価が下落傾向にあり、1000円を割り込む場面もあります。このため配当利回りだけでも、私の合格ライン4%を超えています。その上、どんな家庭でも必ず重宝される紙製品が届くので、最初に挙げました。
次はニチバン。配当と優待を合わせた総合利回りが4%以上で合格範囲。自社製品である「セロテープ」などの日用品の詰め合わせがもらえます。
次は日用品メーカーのレック。投資金額7万円程度なのに2000円相当の自社製品詰め合わせが届きます。びっくりするくらい良い優待です。その上、配当利回りも3%程度。総合利回りは約6%です。
大宝運輸は衣類用洗剤がもらえる優待です。私も長いこと保有していますが、ずっと洗剤優待が続いています。1回の優待でかなりの量の洗剤がもらえるので、一人暮らしの私はこちらの優待だけで洗剤を買わずに済みそうです。
写真現像のプラザクリエイト本社は、写真のフレームやアルバムなどから選択する優待です。お子さんがいる家庭では必要とされそうだと思って入れました。
靴の販売店を展開するジーフットは数年前から無配になりましたが、優待だけで約6%の利回りです。イオン傘下の会社で、イオンのショッピングセンターなどに店舗があることが多いです。ジーフットの優待は100株保有だと店舗で使える1000円券が半年で1枚。ただし優待券の有効期限の関係で、一度に1年分まとめて使うことができます。1000株保有だと利回りは低下しますが、半年で1000円券5枚。1年分で1万円相当の靴を買うことができます。
ドラッグストアのファーマライズホールディングスは歯磨き剤、除菌消臭水、自社商品券から選べる優待。商品券は2500円分で、ドラッグストア優待の中では高利回りです。ただし1年以上保有の条件付きですので、注意してください。
頻繁に買い替える子供服も
次に子供服のナルミヤ・インターナショナル。1回の買い物で1枚使える1000円の優待券がもらえます。1回1枚と利用条件がありますが、子供服は頻繁に買い替えそうなので、重宝する優待だと思い、取り上げました。
松風はマスクが届く優待として有名です。マスク優待はコロナ禍の中で一旦休止になりましたが、22年3月優待から復活。先日、50枚入りマスク1箱が私のところにも届きました。マスクと一緒に歯磨き剤も届きます。
最後がビックカメラ。生活必需品として電気製品を買うこともあるだろうと思って入れました。株価は足元で1100円ほどですが、この水準なら私の合格ラインである総合利回り4%ギリギリです。ここの優待は長期保有優遇制度があり、1年以上保有なら1000円分、2年以上保有なら2000円分の優待券が追加されます。

インフレ時には節約で家計を守るという方法もあります。私も飲食店で使用した割り箸や紙コップをなるべく自宅に持ち帰り、再利用するようにしています。ただそれは「節約のため」というよりも、「限りある資源を無駄遣いしたくない」という気持ちの方が強いですね。
その意味で、私の一番の節約は「1人ではタクシーに乗らない」です。1人が移動するためだけにタクシーを使うのは、ガソリンを無駄に使っているような気がして、どうももったいない。早朝に遠くまで行く際など、1人でタクシーを利用することはあります。しかし基本的には1人では乗りません。代わりに歩く&自転車です。結果的にこの習慣のおかげで、金銭面でも大きな節約になっています。
72歳。元プロ棋士(七段)。1984年の失恋をきっかけに株式投資を始める。現在1000以上の優待銘柄を保有し、その優待品で日々の生活をほぼ賄っている。癒やされる人柄も人気の理由。
(佐藤由紀子)
著者 : 日経マネー
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