東京23区の分譲マンション賃料、12月1.3%高 3カ月連続上昇
東京カンテイ(東京・品川)がまとめた2022年12月の分譲マンション賃料は、東京23区が前月比49円(1.3%)高い1平方メートル当たり3875円だった。上昇は3カ月連続。共働き世帯などの底堅いマンション需要により、高値圏での推移が続いている。
首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)は32円(1.0%)高い3337円と2カ月連続で上昇した。神奈川県は37円(1.5%)高い2486円、埼玉県が15円(0.8%)高い1917円といずれも過去1年でもっとも高い水準となった。
東京都心の賃料が高止まりするなか、出費を抑えたい人の受け皿として東京近郊の住宅ニーズが引き続き強いという。千葉県は19円(1.0%)安い1809円と2カ月ぶりに下落した。
東京都心の賃料は今後も高値圏のもみ合いになるとの見方が多い。東京カンテイの高橋雅之主任研究員は「国民の生活が物価高の波にさらされるなか住居コストをおさえたい動きが強まり、高賃料帯の物件の需要はやや弱含むのではないか」とみる。
近畿圏は14円(0.7%)高の2116円だった。大阪府が16円(0.7%)高い2335円となったほか、築年数の古い物件が減った兵庫県が30円(1.7%)高い1803円と4カ月連続で上昇した。中部圏は7円(0.4%)高い1877円だった。
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