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世界のESG投資額35兆ドル 2年で15%増

欧州で減少、基準厳格化

世界持続的投資連合(GSIA)は19日、2020年の世界のESG(環境・社会・企業統治)投資額が35.3兆ドル(約3900兆円)だったと発表した。18年比で15%増えた。気候変動や人権問題への関心の高まりからESG投資が拡大。全運用資産に占める比率は18年比2.5ポイント上昇の35.9%となった。ただ、ESGの基準見直しで欧州の投資額は減少。各国で規制強化の動きが広がり、今後も伸びは減速しそうだ。

GSIAは2年に1度、日米欧など世界5地域のESG投資の普及団体が年金基金や資産運用会社などを対象に実施したアンケートを基にESG投資額を公表している。調査は今回で5回目となった。

地域別では米国が17.1兆ドルと過去2年で42%増えた。世界のESG投資をけん引してきた欧州を上回り最大になった。個人投資家などの需要拡大を受け、資産運用各社がESG投資を推進した。日本は32%増の2.9兆ドルだった。株式だけでなく債券市場でもESG要素を考慮する動きが広がったことが背景にある。

欧州は基準見直しを背景に15%減って12兆ドルとなった。18年に欧州連合(EU)のサステナブルファイナンス行動計画が打ち出された。環境貢献事業を定めたEUタクソノミーをはじめ、見せかけだけで実態を伴わないESG投資を防ぐルールの整備が進んでいる。オーストラリアとニュージーランドもESGの定義を厳格化した。

世界全体の伸び率は20年までの2年で15%と、18年までの2年の伸び率(34%)を大きく下回った。日本サステナブル投資フォーラムの荒井勝会長は「今後も拡大ペースの鈍化が続く」と見る。米国ではバイデン政権のESG推進が追い風だが、世界的に見せかけのESGへの規制強化は進む見通しだ。日本でも個人向け投信の設定が広がってきただけに、「ESGの定義作りは欠かせない」(荒井氏)という。

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