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成長株で資産1.6億円 米高配当株の配当は年500万円

スゴ腕が披露 夢の配当生活(2)

インフレをものともしない「夢の配当金生活」を満喫するスゴ腕投資家を紹介する本企画。2回目は米国株から年500万円以上の配当収入を得ているmoneytree7さん(ハンドルネーム)に、配当生活の原動力となった銘柄を探すポイントを聞いた。

ブログ「金のなる木を投資で増やそう」を運営するmoneytree7さんは、1億円を超える資産を運用する。現在は米高配当株をメインに保有し、年間で受け取る配当金は500万円以上に上る。

投資を開始した2000年、最初はソニー(現ソニーグループ)を購入したが、「ITバブル末期の高値でつかみ、失敗で始まった」。その後も買えば下がるということを繰り返した。

成績が向上したのは、ウォーレン・バフェット氏の投資法を紹介する本などに影響を受け、バリュー(割安)株投資の考え方を取り入れたことが大きい。中国の成長株にも投資し、リーマン・ショック前には約2500万円まで順調に資産を増やした。

日米の成長株で資産増

だがリーマン・ショックの回復局面で、思わぬ事態に見舞われる。中国株の福記食品が突然、株式の取引を停止。粉飾決算が判明し、1000万円分の保有株式が一夜にして紙くずとなった。

それを機に、市場の透明性が高く粉飾決算が少ないと考えられる日米の成長株投資へ切り替えた。米国株はまだオンライン書店のイメージが強かった頃のアマゾン・ドット・コムやアルファベット、日本株はエス・エム・エスエムスリーなどへの投資が成功した。

アマゾンはおよそ15倍高を取れたという。「システム系の仕事をしているので、ウェブサービスの成長企業に早く着目できた」と振り返る。

コロナショック前には1億4000万円までに資産が膨らんだ。好業績かつ高成長の銘柄へ投資したことが奏功した。ウォーレン・バフェット氏の義理の娘であるメアリー・バフェット氏らの共著『億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術』(日本経済新聞出版社)で紹介されていたバフェット氏の手法を参考にして、株価の割安さを判定した。

人生の節目で方針転換

50歳の節目を迎えた頃、投資方針を高配当株中心に大きく転換した。投資のリスク許容度が年々低下していると考えたためだ。現在はフリーランスとして活動するが、徐々に仕事を減らしていくことも意識し始めた。「その時にコロナショックが発生し、安くて良い銘柄を拾うことができた」という。

米高配当株がメインの理由は、自身の選定基準に適合し、安定配当が続く安心感が強い銘柄が多いためだ。「株価より、受取配当金の年間総額の積み上げが目標。減配しない銘柄選びを重視する」

①過去10年の配当推移・連続増配年数②過去5年の売上高・純利益③金融危機時の配当実績④ビジネスモデル――を確認する。同じたばこメーカーでも業績が安定しており連続増配の歴史も長いことから、日本たばこ産業よりアルトリア・グループを選好する。

④のビジネスモデルでは、「生活やビジネスに欠かせない必需品を手掛けているか」「定期収入が入るビジネスモデルか」「多角経営で業績が安定しているか」などをチェックする。必ずしも全て満たしている必要はない。最近は「現代社会の必需品」として半導体関連にも注目する。

「良い銘柄を買うことが大切で、安く買うのは二の次」。ビジネスモデルが崩れたら売却を検討するが、一時の業績悪化では手放さない。経験から、ある程度粘るべき場面があると実感しているからだ。

(大松佳代)

[日経マネー2022年10月号の記事を再構成]

日経マネー 2022年10月号 誰でもすぐできる! 配当生活入門
著者 : 日経マネー
出版 : 日経BP(2022/8/20)
価格 : 750円(税込み)
この書籍を購入する(ヘルプ): Amazon.co.jp 楽天ブックス

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