ゼンショーHD、一時7%高 堅調な業績に好感
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14日の東京株式市場で、牛丼チェーン店「すき家」などを展開するゼンショーホールディングス株が一時前週末比225円(7%)高の3495円を付けた。11日に発表した2022年4~9月期の連結売上高は前年同期比19%増の3757億円、純利益は14%増の73億円。堅調な業績を好感した買いが入った。

終値は170円(5%)高の3440円と21年末比で3割上昇した。すき家で新商品や季節商品を積極的に導入し、牛丼カテゴリーの売り上げが好調。22年4~9月期の既存店売上高は9%増となった。
松井証券の窪田朋一郎氏は「同業他社と比べて相対的に商品価格が安く、競争力を維持している点が評価されている」と話す。吉野家ホールディングスの「吉野家」は10月から牛丼を値上げした一方、すき家は価格を据え置いている。
22年4~9月期の営業利益は6%減の81億円と減益となった。「原材料コストや水道光熱費、人件費等の負担増が大きかった」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券)と指摘する声がある。価格競争力を維持するため、コスト増をどう吸収できるかに注目が集まっている。

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