オープンドア、年初来高値 旅行需要の回復に期待
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14日の東京株式市場で旅行情報サイトのオープンドア株が一時前日比113円(5%)高の2307円を付け、年初来高値を更新した。政府による旅行支援策や新型コロナウイルスの水際対策の緩和で旅行需要が回復するとの期待から買われた。終値は71円(3%)高の2265円。この日は旅行関連株の上昇が目立った。

複数の旅行会社の商品を比較・予約できるサイト「トラベルコ」を運営する。自社サイトを通じて旅行商品が購入された場合などに入る手数料が主な収益源だ。
新型コロナ第7波の拡大で先送りされていた「GoToトラベル」に代わる旅行支援策について、政府は9月中にも開始を検討していると伝わったことが材料視された。証券ジャパンの大谷正之調査情報部部長は「世界的に株式相場が不安定な中、水際対策の緩和や旅行支援などの好材料があり個人の物色も向かいやすい」と分析する。
コロナ禍で旅行商品の取り扱いが大幅減となり、2022年3月期まで2期連続で最終赤字となった。秋の行楽シーズンを前に国内旅行の本格回復を見込む声も多く、黒字浮上に向けた期待が集まる。「21年につけた直近高値の2900円台を試すだろう」(auカブコム証券の河合達憲チーフストラテジスト)との指摘があった。

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