日銀総裁、急速な円安「経済にマイナス」 国会で発言

日銀の黒田東彦総裁は13日の参院決算委員会で、足元で急速に進む円安について「先行きの不確実性を高め、企業による事業計画の策定を困難にするなど経済にマイナスで望ましくない」と述べた。「為替相場は経済、金融のファンダメンタルズ(基礎的条件)に沿って安定的に推移することが重要」とする従前の立場も改めて示した。
立憲民主党の杉尾秀哉氏の質問に答えた。13日午後の東京外国為替市場で、円相場は一時1ドル=135円台前半と、1998年以来24年ぶりの安値を付けた。バブル崩壊の余波で金融機関の破綻が相次ぎ、「日本売り」の様相が強まっていた時期以来の円安・ドル高水準となる。