石炭火力融資「40年度に残高ゼロ」 みずほが目標前倒し
みずほフィナンシャルグループ(FG)は13日、石炭火力発電所向けの融資残高を2040年度までにゼロとする目標を発表した。国内外の拠点で温暖化ガスの排出量を50年度に向けて実質ゼロにする「カーボンニュートラル」をめざす方針も掲げ、グループ全体で気候変動への対応を強化する。
みずほFGはすでに石炭火力発電の新規建設に融資しない方針を打ち出している。20年度には残高を50年度までにゼロにする目標を掲げ前倒しを視野に検討を進めてきたが、脱炭素化を進める必要性の高まりを受けて正式に決めた。
今後は発電所の建設に加え、発電用の石炭「一般炭」の新規の採掘計画に融資しない方針も新たに決め、6月から適用する。
温暖化ガスの削減に向けては、各事業所で再生可能エネルギー由来の電力の調達や空調の効率化などを検討する。30年度までに19年度比で35%を減らす中間目標も設けた。
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