20年前の円安、黒田氏の脳裏よぎるか
編集委員 小栗太
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およそ20年ぶりの円安・ドル高が進んでいる。高まるインフレ不安を背景に、世の中では「悪い円安」への懸念が日増しに強まるが、依然として円売り圧力は消えていない。日銀の黒田東彦総裁が「円安は日本経済にとってプラスの効果の方が大きい」という姿勢を崩していないことが、市場の円売りに安心感を与えている側面がある。なぜ「悪い円安」と主張しないのだろうか。
実は20年前の円安局面でも、円安の是非を巡って激しい...
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