コーエーテクモ、一時10%安 通期予想据え置きで
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12日の東京株式市場でコーエーテクモホールディングス株が一時、前日比229円(10%)安の2120円まで下落した。11日に2022年4~9月期の業績予想を上方修正したものの、23年3月期通期の業績予想を据え置いたことが嫌気された。

終値は167円(7%)安の2182円だった。12日の東証プライム市場の値下がり率ランキングでは3位だった。
コーテクHDは11日、22年4~9月期の連結営業利益が前年同期比7%増の175億円になったと発表した。従来予想を45億円上回った。家庭用ゲーム機向けの新作ゲームなどの販売が想定よりも好調だったことなどが寄与した。
一方、23年3月期通期の業績予想については据え置いた。今後の新作タイトルの販売動向などが読みにくいためだ。
市場には通期見通しを上方修正するとの期待があった。このため、会社側が予想を変えなかったことが株価下落につながった。
コーテクHDのPER(株価収益率)は21倍台で、コナミグループ(13倍台)などと比べると株価の割高感がある。「販売が盛り上がる年末商戦などの動向が株価が持ち直すかどうかのカギとなる」(岩井コスモ証券の川崎朝映氏)との指摘がある。

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