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五洋建、年初来安値を更新 今期予想が市場見通し未達

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12日の東京株式市場で準大手ゼネコンの五洋建設株が続落した。一時、前日比85円(10%)安の760円となり、年初来安値を付けた。11日に発表した2022年3月期の業績見通しが市場予想を下回ったことから売りが膨らんだ。もっとも物流施設などを中心に受注は増加傾向で、株価下落は一時的なものにとどまるとの声もある。

前日に発表した今期の予想純利益は前期比5%減の200億円の見通し。市場予想の平均値であるQUICKコンセンサスの数値を下回った。みずほ証券の中川義裕氏は「物流施設などの受注は好調だが、設計施工案件の増加で完成が23年3月期にずれ込む可能性が浮上したことが、保守的な見通しにつながった」と指摘する。

今期の配当額引き下げも投資家の失望売りにつながったようだ。前期に実施した5円の記念配当がなくなり、今期の年間配当は23円になる見通し。楽天証券経済研究所の窪田真之氏は「配当狙いの投資家などが持ち高を減らし、ほかの高配当株に資金を移しているのでは」と話す。

もっとも、市場では長期的な成長シナリオは変わらないとの見方が多い。今期の単独ベースの建設受注高は5%増の5300億円を見込み、増加傾向が続いている。政府の国土強靱(きょうじん)化計画により公共インフラの土木工事受注が堅調なことに加え、強みとする洋上風力発電設備の建設需要も根強い。

楽天証券の窪田氏は「新型コロナウイルスの収束で海外での工事の遅れを取り戻せれば、株式市場でも見直し買いが入るだろう」とみていた。

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