SMBC日興、dポイントで積み立て投資 ドコモと協業へ
SMBC日興証券は12日、NTTドコモ、人工知能(AI)を使った資産運用サービス「ロボットアドバイザー(ロボアド)」を手掛けるお金のデザイン(東京・港)の2社と資産運用サービスの拡充で協業を検討すると発表した。3社が保有する顧客基盤や知見を生かし、積み立て投資の新たなサービスづくりを目指す。若年層や投資未経験の顧客の獲得を狙うほか3社の既存顧客に高付加価値のサービスを提供する。
3社はそれぞれのノウハウを持ち寄り、長期積み立て投資や分散投資に関するサービスを拡充する。若年層などの新規顧客開拓ではドコモのdポイントや決済サービスを活用した積み立て投資の提供や、個人型確定拠出年金(イデコ、iDeCo)などの税制優遇制度に対応したサービスの提供を検討する。3社の既存顧客には保有財産に合わせたカスタムの資産運用サービスを提案する。
SMBC日興は協業検討に伴い、お金のデザインの発行済み株式を9日に取得した。取得金額は非公表で保有比率は2.88%。お金のデザインにはドコモも出資している。3社はこれまで個別に連携しており、SMBC日興の投資アプリではドコモのdポイントを取り扱っている。SMBC日興は8月にお金のデザインから証券口座や顧客管理などに関わる業務を引き継ぎ、ロボアド分野に参入する予定だった。
ドコモは三菱UFJ銀行ともデジタル金融サービスの提供で業務提携している。