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ニコン一時12%安、1カ月ぶり安値 利益下振れを懸念

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11日の東京株式市場でニコン株が急落し、一時前日比180円(12%)安い1301円まで下落し、1カ月ぶり安値をつけた。10日に発表した2022年4~9月期の連結決算(国際会計基準)は最終利益が当初見通しより上振れしたものの通期見通しは据え置いた。収益環境の悪化を懸念する売りが膨らんだ。

終値は131円(9%)安い1350円と、日経平均株価が上昇するなかで逆行安だった。

22年4~9月期の連結純利益は前年同期比29%減の188億円だった。従来予想(170億円)を上回ったものの、「4~6月期決算の時点で上振れ着地は織り込まれていた」(国内証券)。

上期は主力の精機事業で、市況悪化により液晶などのパネル製造装置の販売が減った。同社によると、中小型や大型のパネル用で需要家が設備投資を縮小する動きがみられたという。

今後も需要の鈍化が続くとの懸念は根強い。通期の見通しを前期比2%減の420億円で据え置いたことで、下期以降の業績悪化が改めて意識されている。

SMBC日興証券の担当アナリスト花屋武氏らは10日付のリポートで、「既存事業は総じて下期から来期にかけて見通しは明るくない印象」と指摘する。株価も軟調な展開が続く可能性がある。

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