大王製紙、家庭紙値上げ 23年1月分から20%以上
大王製紙は11日、トイレットペーパー、ティッシュペーパーなど家庭紙(業務用含む)全品を2023年1月21日出荷分から20%以上値上げすると発表した。上げ幅は過去最大となる。石炭など原燃料価格の高騰や急激な円安による、製造コストの上昇を転嫁する。
大王製紙は「エリエール」ブランドを展開する家庭紙最大手。1月にも3月出荷分から15%以上の値上げを表明しており、22年に入り2回目の表明だ。
同社によると「1回目は10%程度の値上げ浸透にとどまっている」。ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー価格の上昇や円安進行を受け、再度の価格改定が必要な状況になっているという。
20%の値上げが浸透すると、パルプ製トイレットペーパー(60メートルシングル巻き、12ロール)の代理店卸価格は478~538円程度となる見込みだ。他社にも値上げの動きが広がる可能性がある。
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