ガソリン171.1円 補助金拡充でも160円台に下がらず

資源エネルギー庁が11日発表したレギュラーガソリンの店頭価格(全国平均、9日時点)は前回調査(4月25日)と比べて1.7円安い、1リットル171.1円だった。政府は4月下旬に石油元売りなどに支給する補助金を拡充し、168円程度への抑制をめざしている。拡充後初の価格調査で、160円台には届かなかった。
政府は石油元売りに補助金を支給して給油所への卸値を引き下げ、店頭価格の上昇に歯止めをかけてきた。4月末から補助金の上限を1リットルあたり35円に引き上げた。それまでは上限が25円、基準価格が172円程度だった。目標価格を引き下げ、値下げを狙う。
5月9日のガソリン価格は4週連続の値下がりとなり、1.7円の値下がり幅も1月に政府が補助金の支給を始めてから、最も大きくなった。4月28日~5月11日分の支給額31.8円に対し、抑制効果は28.7円だった。
給油所は補助拡充前に仕入れた在庫のガソリンから販売するため、店頭価格の抑制効果が完全に出るには数週間かかるとみられている。
経済産業省は12日から1週間の補助金を34.7円と発表した。補助金がなければ、16日時点のガソリン価格は202.7円になると見込む。