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FXのレバレッジ 手持ち資金の最大25倍で運用可能

キソから!投資アカデミー 為替⑪

外国為替証拠金(FX)取引では、手持ちの資金より大きい金額の取引をすることができます。レバレッジ(テコ)と呼ばれ、FX会社の口座に差し入れた証拠金の25倍の規模まで取引が可能です。

たとえば証拠金が5万円の場合、最大125万円の取引ができます。1ドル=100円の相場でドルを買う場合は1万2500ドルになります。その後円安・ドル高が進み、1ドル=120円でドルを売った場合、手数料などを考慮しなければ25万円の差益を得られます。

ただレバレッジをかけると、損失時の金額も大きくなりやすくなります。相場が大きく動いた際には、強制的に損失を確定する「ロスカット」という取引が行われます。自分が行っていた取引の反対売買をする仕組みで、証拠金の大半を失うリスクがあります。

ロスカットの基準となるのは証拠金にどれだけ余裕があるかを示す「証拠金維持率」という指標です。基本的には口座にある証拠金に含み損益を加減した金額を、取引額に対して用意すべき「必要証拠金」で割って求めます。

短期で大きい利益を得るために、高めのレバレッジをかける投資家は少なくありません。その分、大きなリスクをとっていることを理解し、注文のタイミングを見極めることが大切です。

相場変動をもたらし得る要素は数え切れないほどあります。代表的な経済指標に米国の雇用統計があげられます。失業率や就業者数、平均時給など、米雇用状況に関する指標が毎月公表されます。

ここで「米雇用情勢が強い」と判断できる数字の場合、他の通貨に対して米ドルが買われやすい傾向にあります。各国政府や中央銀行の動向なども注目されています。

特定の事象に焦点を絞って一方向への取引が盛り上がった場合、「オーバーシュート」と呼ばれる行き過ぎの状況が起こることがあります。逆回転のきっかけとなりやすいため、リスクをとりすぎた取引には注意が必要です。

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