ヨネックスが8日続伸、タイ社買収など好感
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8日の東京株式市場でスポーツ用品のヨネックス株が8日続伸した。一時、前日比29円(3%)高の1103円まで上昇し、2017年8月以来およそ4年4カ月ぶりの高値をつけた。国内で新型コロナウイルスの新規感染が低位で推移し屋内スポーツの制限が相次ぎ解除されている。主力のバドミントンに加え、テニス事業が拡大するとの見方も買いを誘っている。

終値は11円(1%)高の1085円だった。株価はこの1カ月で約4割高と急ピッチで上昇してきた。11月上旬に発表した21年4~9月期決算が好調な結果となり、株価の先行きに強気の見通しが増えた。
12月6日にはテニスボールの生産・販売を手掛けるタイの会社を買収すると発表した。21年3月期の売上高に占めるテニス用品事業の割合は15%程度にとどまっており、今後のテニス事業の伸びを見込んだ買いも入っているようだ。
22年3月期の連結純利益は前期比3.9倍の43億円と急拡大する見通し。予想PER(株価収益率)は足元で約22倍で推移、同業のミズノ(11倍台)などに比べて高い水準にある。
市場では「業績は評価できるものの、短期筋の投資家による買いが主導している可能性もある」との声も聞かれる。株価上昇がどこまで続くかは不透明だ。

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