日経平均終値、5カ月ぶり3万円台 政策期待の買い続く

8日の東京株式市場で日経平均株価は8日続伸し、前日比265円07銭(0.9%)高の3万0181円21銭と終値ベースで4月5日以来、約5カ月ぶりに3万円台を回復した。8日続伸は昨年11月以来。自民党総裁選を経て発足する新政権の経済対策を期待した買いが続いた。
この日は7日に独通信大手のドイツテレコム株を取得すると発表したソフトバンクグループが一時11%高となり、日経平均を押し上げた。取引開始前に発表された4~6月期の国内総生産(GDP)改定値で設備投資が速報値から上方修正され、業績改善期待から設備投資関連銘柄を中心に製造業にも買いが広がった。東証株価指数(TOPIX)は1990年8月以来31年ぶりの高値を更新した。
この8日間の日経平均の上昇幅は2000円を大きく上回り、短期的な過熱感も強まっている。新首相の経済対策も実施には時間がかかるとみられ、思惑的な買いが相場を主導している面も大きい。
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