ハイデ日高、年初来高値 3期ぶり営業黒字を好感
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8日の東京株式市場でハイデイ日高株が反発し、一時前日比77円(4%)高の1873円と年初来高値をつけた。7日の取引終了後、2023年2月期の単独営業損益が3期ぶりに黒字転換しそうだと発表。新型コロナウイルス禍からの業績回復を示したことが好感され、買いが集まった。

終値は57円(3%)高の1853円。売買代金は前日の3.5倍に膨らんだ。
今期の営業損益は18億円の黒字(前期は35億円の赤字)を見込む。営業黒字は3期ぶりとなる。前期は新型コロナの「まん延防止等重点措置」により営業時間を短縮したことなどが響いて2期連続の赤字だった。
今期は閉店時間を通常通りの午前1~2時に順次戻すことなどで売り上げの回復を見込む。中華料理チェーン「日高屋」は駅前への出店が多く、仕事帰りの客からの需要が戻りつつある。3月の既存店売上高は前年同月比で2割近く増えた。
auカブコム証券の山田勉氏は「積極的な新規出店などで成長戦略が見えれば、コロナ前の株価水準を試す展開になる」とみる。もっとも足元の予想PER(株価収益率)は41倍台。王将フードサービス(14倍台)などとくらべて指標面では割高感もあり、今後の上値追いには慎重な見方も聞かれた。
