1分で読める海外市場(7日)米ダウ5営業日ぶり反落 利上げペース加速を警戒 FRB議長の議会証言

株式
米ダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反落。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が7日の議会証言で、利上げペース加速や利上げ長期化の可能性を示した。金融引き締めへの警戒感が改めて強まり売りが広がった。
債券
米10年物国債利回りは小幅に低下(価格は上昇)した。パウエル議長の議会証言を受け、米景気の先行き懸念から安全資産とされる長期債が買われた。
為替
円相場は1ドル=137円台前半で推移。米利上げペースの加速観測から円安・ドル高が進んだ。
商品
米原油先物は6営業日ぶりに反落した。米景気減速懸念が広がったうえ、貿易統計から中国の需要回復ペースは緩やかになるとの見方が売りを誘った。
ワンポイント
FRBのパウエル議長は7日、米議会で証言に臨み、インフレ圧力が強まっているとの認識を示し、データ次第で「利上げのペースを加速する用意がある」と発言しました。2月の会合で通常ペースの0.25%に圧縮した利上げ幅を、3月20〜21日の次回会合で再び0.5%に引き上げる可能性を示唆しました。金融政策の影響を受けやすい2年債利回りは一時5.02%と2007年以来の水準に上昇。2年債利回りが10年債利回りを上回る「逆イールド」が深まり、40年超ぶりの水準に。景気の先行きへの警戒感が強まっています。
「Market Morning Briefing」は海外の株式、債券、為替、商品市場の動きを素早く、コンパクトに伝えます。原則、火〜金曜の朝に配信します。

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