桐谷さんが選ぶ「夏休みに役立つ優待株10」

どうも、桐谷です。テーマは「夏休みに役立つ優待」ですね。夏休みといえば、家族みんなで旅行したり観光を楽しんだりするものでしょう。そんなシーンで使える優待を取得できる銘柄を、3月権利銘柄から選びました。
レジャーで有名な、あの銘柄がついに登場
まずはオリエンタルランド。利回りが低いため今まで取り上げなかった銘柄です。4月に1株を5分割し、優待内容も変わることになりました。
現行100株以上でもらえる1デーパスポート1枚は、変更後は500株以上で1枚なので通常優待での変更はありません。しかし長期保有優遇制度が拡充され、3年以上保有すれば100株以上でパスポート1枚がもらえるようになります。
今のうちに100株を購入して500株に分割後、家族名義の口座に100株ずつ振り分ければ、3年後に最高5枚までパスポートがもらえます。
次は2024年3月権利分で優待を廃止するオリックス。「すみだ水族館」「京都水族館」の年間パスポート引換券をカタログ優待で選択できます。東京のすみだ水族館は、東京スカイツリーと同じビルにあり、観光するにはいいところです。優待廃止は残念ですが、「株主還元は配当に集約する」と説明しているので、廃止後は配当に期待して持ち続けられると思い取り上げました。
次は定番のサンリオ。100株以上で「サンリオピューロランド」などの入場券が半年で3枚もらえます。以前は株価が2000円程度で高利回りだったのですが、インバウンド再開期待で株価が急上昇。それでも総合利回りは5%台。入場券が3枚あれば家族みんなで楽しめるだろうと入れました。
4番目はテーオーシー。500株以上で「浅草ROXまつり湯」という温浴施設の入場券がもらえます。スカイツリーの見える露天風呂があり、浅草で観光した後に利用するのもいいのではと思います。
エコナックホールディングスは、500株以上で温浴施設「テルマー湯」の利用券がもらえる優待。実際に利用してみて素晴らしいお風呂だったので、今回取り上げました。
飯田グループホールディングスの優待は100株以上で「江の島アイランドスパ」の温泉・プールエリア利用券。観光地・江の島のプールを利用できます。こちらは配当利回りだけで4%程度ある高利回り銘柄です。
優待を使って移動と観光
次は富士急行。電車・バス・観光施設共通優待券が100株以上で5枚もらえます。券は往復の電車や、観光施設入園などに使え、優待で遊んで帰ってこれます。
常磐興産は投資額12万円程度で「スパリゾートハワイアンズ」の無料入場券などがもらえます。いろんなテレビ番組に取り上げられたり、新施設をオープンさせたりと話題ですので、一度行ってみてもいいのではと思いました。
伊豆シャボテンリゾートは1000株以上で「伊豆シャボテン動物公園」などの招待券がもらえます。

はみ出しコラム「今年こそ故郷で過ごす夏休みに」
私の生まれ故郷は瀬戸内海に面した広島県竹原市です。父が存命だった7年前までは家がありましたが、今は荷物を置く目的で借りたアパートがあるだけ。帰省した際は、このアパートで過ごします。
このアパートは5年前に借りたのですが、豪雨災害があったり、コロナ禍で行動規制があったりと、ゆっくり帰ったことがほとんどありません。この5年間で使ったのは、わずか十数日ほどです。今夏は行動規制がない休みになりそう。今年こそ帰省し、毎日、海水浴に行ったり、瀬戸内海に浮かぶ大久野島(別名・うさぎ島)で遊んでみたりしたいものです。
73歳。元プロ棋士(七段)。1984年の失恋をきっかけに株式投資を始める。現在1000以上の優待銘柄を保有し、その優待品で日々の生活をほぼ賄っている。癒される人柄も人気の理由。
(佐藤由紀子)
[日経マネー2023年4月号の記事を再構成]
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