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新社会人、口座開設の極意 春こそ「まとめて」

春の家計見直し術(2)

写真はイメージ=PIXTA

4月は春という区切りの季節にやるべきお金の見直し術を考えています。今週は面倒でつい先送りしてしまいがちな「口座の開設や整理」について考えてみましょう。

メインバンクとサブバンクを整理

私たちのお金の流れは「メインバンク(給与振込口座)に毎月入金」され、そこからいろんなところへどんどん出ていく(支払いをする)構図が基本です。この流れを変えることで「たまる体質」になるかもしれません。

お金の流れを整理するとき意識したいのは銀行口座を再考してみることです。例えばもう一つ銀行口座をつくって「サブバンク」とし、お金の管理に用いることが考えられます。

メインバンクは給与振込口座として用いつつ、クレジットカードや公共料金の支払いに使います。しかしすべてのお金の流れをそこで管理するとズルズルになってしまいます。銀行口座をいくつもつくる必要はありませんが、お金の流れをコントロールする目的で、サブバンクを開設してみてはどうでしょうか。

貯蓄目的の口座は金利が高い銀行を選びます。イオン銀行の自動入金サービスのように、自動的に他行から入金させる仕組み(手数料無料)も便利です。

日常生活費目的の口座は利便性が重要です。コンビニATMの利用手数料が無料になるかどうかに注目し、ネットバンクなどを選ぶといいでしょう。この場合、生活圏内のコンビニで無料かどうかが銀行選びのカギとなります。

証券口座や非課税投資口座の開設

口座をつくるのは何も銀行だけではありません。投資デビューを考えるなら証券口座の開設が必要になります。

口座開設の手続きがおっくうだから投資デビューしないというのはよくある話です。しかしもったいない話ですから、こういう「区切り」のタイミングで口座開設まで進めてみてはいかがでしょうか。

ネット証券の多くは口座開設アプリがあり、免許証の撮影、送信などの手続きを自宅にいてできるようになっています。

なお、証券口座を開設するなら少額投資非課税制度(NISA)口座も併せて開設しておくといいでしょう。初心者や若い世代ならつみたてNISAがちょうどいいと思います。ただしNISAは1人1口座しか開設できませんから、投資できる商品の選択肢の豊富さや手数料などをみて証券会社を選びましょう。

iDeCo(個人型確定拠出年金)も、制度を使えるなら、年度が替わったタイミングでスタートしてみることをおすすめします。

キャッシュレス決済の初期設定も

初期設定が必要なものとして他に、キャッシュレス決済のアカウントがあります。

ICカードのSuicaを使っていた人がモバイルSuicaのアプリをスマホに設定するのはちょっとした手間です。しかし、やってみると利便性は確実に増します。チャージもキャッシュレスでいつでもできるようになります。首都圏の私鉄で使われるPASMOも昨年アプリ化されました。スマホに電子マネーのアプリを設定して、ちょっと生活を変えてみるのはどうでしょうか。

QRコード決済は還元率の高さが魅力ですが、スマホの初期設定は少々ハードルが高いです。でも、初期設定をすればポイント還元をするキャンペーンが頻繁に実施されています。チャンスを生かしてお得なキャッシュレス決済を始めてみてはどうでしょうか。

キャッシュレス決済が設定できたら、財布を軽いものに買い替えてみるのも気分転換としていいものです。

ちなみに、手持ちのクレジットカードをiPhoneのApplePay、AndroidスマホのGooglePayにひも付ければ、iDやQUICPayとしての支払いができるようになります。持ち歩くクレジットカードの枚数を一気に減らしてみてはどうでしょうか。

不要な口座は解約手続きも

ここまでは開設することをメインに話をしてきましたが、逆に解約することも考えられます。例えば、子どもの学費やPTA会費の納付のために特定の金融機関、特定の支店を指定されることがありますが、卒業をすれば口座は不要になります。

最近では一定期間、預け入れや払い戻しがない休眠口座はお金がかかるようになりました。口座利用がないと手数料を取るケース、通帳レス口座に自動的に移行させられるケースなどがあります。こうした口座に数千円が入りっぱなしというのは意味がありませんから、全額出金してついでに解約もしておくといいでしょう。

クレジットカードも増える一方でなかなか減らす機会がありません。キャンペーンに釣られてつくったものの、利用が少なく年会費がかかるカードなどは解約しておくといいでしょう。

必要なら、新しく銀行口座やクレジットカードをつくることは簡単にできます。不要となった口座やカードの解約も春の区切りとしてやってみたいところです。

◇  ◇  ◇

FP山崎のLife is MONEY」は毎週月曜日に掲載します。

山崎俊輔(やまさき・しゅんすけ)
フィナンシャル・ウィズダム代表。AFP、消費生活アドバイザー。1972年生まれ。中央大学法学部卒。企業年金研究所、FP総研を経て独立。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。著書に「読んだら必ず『もっと早く教えてくれよ』と叫ぶお金の増やし方」(日経BP)、「大人になったら知っておきたいマネーハック大全」(フォレスト出版)など。http://financialwisdom.jp

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