「悪い円安」終幕にじわり接近 巨額の貿易赤字に変化も
編集委員 小栗太
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年明けの外国為替市場では、円相場の方向感が定まらない状況が続いている。2022年12月の日銀による予想外の金融緩和修正で円が急騰し、1ドル=150円の節目は遠のいたものの、その後も円高の勢いがなかなか強まらない。円高進行に需給面からブレーキをかけているのは、過去最大規模に膨らんだ貿易赤字。だが、そんな需給構造にも変化の兆しが表れ始めている。
「23年後半には円安悪玉論が聞かれなくなっているのでは...
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