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ネット銀行、NISA・iDeCoの口座開設 8月一気に

お金の自由研究(3)

8月のテーマは好奇心を持って、お金について夏の自由研究をしてみようというものです。先週はスマホアプリの話題を取り上げましたが、そもそも証券口座を開いていなければ証券会社のアプリを設定することはできません。今回は、今まで先送りをしてつくらずにいた「口座」をいろいろつくることを考えてみましょう。

面倒な口座開設手続き あえて夏に

大人になるとスマホに電子マネーのアプリを設定するのもおっくうになりがちという話を先週しましたが、口座開設はさらにもう一段「腰が重くなる」アクションのひとつです。

特に必要がなければ銀行口座を新規開設はしませんし、クレジットカードを自分からつくることもめったにありません。証券口座、あるいは個人型確定拠出年金(iDeCo)や少額投資非課税制度(NISA)も「知ってはいるけど、面倒で口座はつくっていない」という人がたくさんいます。

8月は夏季休暇でプロジェクトがのんびりモードとなっていたり、自分自身も夏季休暇で時間を持て余したりしているのなら、「いろいろな金融機関をリサーチして口座開設する」という1カ月にしてみてはいかがでしょうか。

9月になって仕事が忙しくなると、あっという間に年末まで過ぎてしまいます。今年中に行動を起こすチャンスは今だけかもしれません。

ネットバンクの口座開設と連携からスタート

給与振込口座(メインバンク)以外に、もうひとつ銀行口座をつくってみましょう。コンビニATMでの入出金が無料だったり、比較的高めの預金金利が設定されていたり、あるいは他行振込手数料が無料であったりする銀行口座を持っておくと、お金のやりとりに幅が生まれます。

私はメインバンクに対して、サブバンクといういい方をします。サブバンクとしてお勧めなのは支店網をあまり持たないネット中心に展開している銀行です。

コンビニATMにはたくさんの銀行のロゴが表示されています。あなたにとってメリットのある銀行を探してみましょう。「どこのネットバンクにするか」は大人の自由研究のテーマということになります。

サブバンクをつくる以上は「毎月一定額を移して、コンビニでいつでも無料で下ろせるようにする」とか「金利に着目して積立専用口座としてみる」のように意味も持たせたいところです。

他行振込手数料が一定回数無料になる銀行であれば、「資金移動を完全キャッシュレス化するハブ機能」を持たせてみてもいいでしょう。

最近は、給与振込口座から月1回の資金移動なら無料でやってくれるネットバンクが増えています(自動入金サービス)。これを使えば、ほとんど現金に触れずに複数口座を管理できるようになります。

ただし、銀行口座開設もマイナンバーの提出が必要になるなど、開設に一手間かかります。銀行選びから口座開設まで一気にやってしまいましょう。

証券口座、NISA口座、iDeCo口座の開設

投資用口座の開設もやはり手間がかかるもののひとつです。こちらもマイナンバーの提出が必要ですし、アプリなどを使った本人認証が必要なこともあります。職場で昼休みに思いついて口座開設をしようとしても、必要書類がそろわず断念した経験がある人などは夏休みに一気に口座開設をしましょう。

ここでは店舗網がある証券会社、オンライン証券が候補になります。売買手数料を比較サイトなどで研究してみましょう。

また、iDeCoやNISAについてもこの機に口座開設まで持っていきましょう。増えているといっても、まだまだ未開設の人はたくさんいます。

税制優遇のあるiDeCo、NISAですが、そのチャンスは「今年の分は今年限り」です。未開設のままでいると、税制優遇のチャンスがどんどん失われているともいえます。

具体的な商品に悩んだ場合は「つみたてNISA対象商品」あるいは「国内外にまとめて投資をするバランス型ファンド」などを候補にしてみてください。

ここも自由研究の余地がありますが、悩みすぎて決められなくなる恐れもあります。実行しないくらいなら「数百円から数千円で、とにかく何か買ってみる」くらいの気持ちでもいいでしょう。

実際に投資をスタートさせるまでが、大人の自由研究の課題なのです。

多すぎる口座、カードの整理も

もうひとつやってほしいのが「使わない銀行口座、クレジットカード」の解約です。

口座開設が面倒であるのと同様に、口座の解約も面倒です。私も思い立って、とあるクレジットカードを解約しようと調べたことがあります。ホームページにはどこに連絡をすればいいのかがはっきり書かれておらず、右往左往したあげくに「平日午前9時~午後5時の間に電話をするように」という文章が書かれたページを午後5時3分(!)に見つけたことがあります。

カード会社からすれば解約を押しとどめるための戦略かもしれませんが、消費者にフレンドリーな方法ではありません。これをあえて乗り越えるのは、夏の「ちょっと時間に余裕がある」数日間です。

残高がゼロのまま何年もたっている、もう使わない銀行口座はありませんか。クレジットカードも年会費が無料だからと2年以上使っていないカードはないでしょうか。

口座の整理、集約は後回しにすると面倒なもの。暇なときにちゃちゃっとやっておきましょう。時間に余裕があれば、コールセンターにすぐ電話がつながらなくても気持ちに余裕があるはずです。

さらに時間があれば、利用頻度が低いサブスクリプション(定額課金)サービスの解約もやってみましょう。毎月数百~数千円くらいの課金が無駄に続いている状態も、夏の余裕時間に整理しておくのです。

理想的には「1つ口座(カード)をつくったら、1つ何か口座(カード)を解約する」くらいのつもりでいきたいものです。

◇  ◇  ◇

FP山崎のLife is MONEY」は毎週月曜日に掲載します。

山崎俊輔(やまさき・しゅんすけ)
フィナンシャル・ウィズダム代表。AFP、消費生活アドバイザー。1972年生まれ。中央大学法学部卒。企業年金研究所、FP総研を経て独立。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。著書に「読んだら必ず『もっと早く教えてくれよ』と叫ぶお金の増やし方」(日経BP)、「日本版FIRE超入門」(ディスカバー21)など。http://financialwisdom.jp
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