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マイナポイント第2弾 2万円を「捨てる」理由は?

知っ得・お金のトリセツ(88)

6月30日からマイナポイント第2弾が本格的に始まった。0歳の赤ちゃんから100歳超えのお年寄りまで、日本に住みマイナンバーが割り振られている全員が対象の一大お得キャンペーン。その額、最大2万円分。2020~21年実施の第1弾は最大5000円分だったので「ま、いっか」とスルーした人にとっても、物価高にあえぐ昨今の2万円は見逃せない額だ。

自分はどこに位置する?

ざっくり1億2300万人の人口でマイナンバーカードの申請を済ませた人は5900万人強と、まだ半分に満たない。カードの取得はマイナポイントに参加する必要条件だが、次の条件、キャッシュレス決済サービスとのひも付けまで完了した人は約2850万人とさらに半減する。日本の4人に1人といったところ。ここから第2弾でどれだけ増えるか注目だ。

第2弾では健康保険証としての利用登録(7500円)と公金受取口座の登録(7500円)がメニューに加わった。この2つはカード作成時の5000円分と異なり、買い物やチャージなしですぐに権利がもらえるので「即効性」が高い。健康保険証の登録済みが約950万人、公金受取口座の登録が約200万人というのが開始前の全体像だったが、即時データが公表される公金受取口座でみると第2弾開始4日で登録数は365万人へと急伸した。やはり2万円は魅力的なのだ。

理由①~面倒くさい?

そんなマイナポイントをもらわない理由はなにか? 面倒くさい、IT(情報技術)に疎い、制度が信用ならない……もろもろあるだろうが、2万円を「捨てる」に十分な理由ではない。

まずプロセスは相当簡単になっている。カードさえ手元にあれば第2弾で必要な実際の作業は数分かからず終了する。スマートフォンでマイナポイントアプリを立ち上げ、暗証番号を入れてカードの読み取りを1回すれば、あとは自分が使っているキャッシュレス決済サービスの情報を答えるだけ。2年前の新型コロナウイルス禍当初、10万円の「特別定額給付金」の受け取りで四苦八苦して結局郵送でやり取りしたことを思えば長足の進歩だ。

理由②~ITに疎い?

とはいえ逆に「取り残され感」を持つ人もいるだろう。特にシニア層を中心に「スマホで読み取って」「キャッシュレス決済とひも付けて」と言われるだけで腰が引ける気持ちはよく分かる。だがスマホは自分のものである必要はなく家族のものでいい。高齢の親の分についてはスーパーやコンビニで「WAON(ワオン)」や「nanaco(ナナコ)」といったプリペイド式のカードを入手し、ポイントを取得して渡す手もある。

また国は全国の自治体や郵便局、小売店など約7万カ所に「手続きスポット」を設置済み。自分でスマホやPCを操作せずに対面で2万円分入手のサポートをしてくれる。これも含めて税金。利用しない手はない。

「子ども」の定義が変わった

子どもの分も忘れずに回収したい。幼い子どもはもちろん15歳未満は親が手続きをして親のキャッシュレス決済サービスにひも付けするのが普通。ただ、自分の分とは別のキャッシュレス決済サービスを使う必要がある。例えば自分の2万円を「Suica(スイカ)」にしたら子どもの分は別の「d払い」などにひも付けなくてはならない。

最後に今年4月以降、成人年齢が18歳に引き下げられたことに伴う注意点もある。3月まで18歳は未成年だったので親の口座にひも付け可能だった。が、定義が変わり今や成人。子どもとはいえ18歳になったら自分名義のキャッシュレス決済口座にひも付けすることが筋となっている。気をつけよう。

山本由里(やまもと・ゆり)
1993年日本経済新聞社入社。証券部、テレビ東京、日経ヴェリタスなど「お金周り」の担当が長い。2020年1月からマネー・エディター。「1円単位の節約から1兆円単位のマーケットまで」をキャッチフレーズに幅広くカバーする。

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