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マネックスグループ、松本大氏が会長に 初の社長交代

新社長に清明祐子氏、勝ち残りへ世代交代

マネックスグループは4日、清明祐子・共同最高経営責任者(CEO、45)が社長CEOに昇格する人事を発表した。6月下旬に予定する株主総会の終了後に就任する。創業者の松本大氏(59)は社長CEOを退き、会長に就く。マネックスグループとして初のトップ交代になる。

清明氏は松本氏の片腕としてグループ経営を担ってきた。2019年から証券子会社の社長を担うなど金融全般に明るい。主力のインターネット証券の競争は激化し、サービスの主軸はスマートフォンに移っている。フィンテック企業の参入も相次ぐ。勝ち残りには世代交代で経営スピードを上げる必要があると判断したとみられる。

マネックスはネット証券の黎明(れいめい)期の1999年にゴールドマン・サックス証券出身の松本氏が立ち上げた。M&A(合併・買収)を駆使するなどして業容を広げ、ネット証券は業界3位の規模にある。グループ傘下には運用会社やベンチャーキャピタルがある。

松本氏は18年に暗号資産(仮想通貨)の流出事件で混乱したコインチェックを買収。暗号資産の成長を取り込む戦略を掲げたが、足元の市場悪化で同事業の業績は低迷する。22年8月にはネット証券子会社の米トレードステーショングループが予定していた特別買収目的会社(SPAC)との合併によるニューヨーク証券取引所への上場を取りやめた。

清明 祐子氏(せいめい・ゆうこ) 01年(平13年)京大経卒、三和銀行(現三菱UFJ銀行)入行。09年マネックス・ハンブレクト(現マネックス証券)入社。13年マネックスグループ執行役員、18年常務執行役。22年共同CEO兼最高財務責任者(CFO)。大阪府出身。(6月下旬就任、松本大社長は代表権のある会長に)

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