日経平均、12日連続「陽線」 33年7カ月ぶり
15日の東京株式市場で日経平均株価は4営業日ぶりに反落し、前日比158円39銭安の3万0511円71銭で引けた。始値は3万0464円17銭で、終値が始値を上回る「陽線」を描いた。陽線が続く「陽連」は12日となり、1988年2月(10~27日の13日)以来、33年7カ月ぶりの記録となった。
チャートのローソク足で、陽線は高く始まって一段高となって引けたときのほかに、安く始まって下げ渋ったときがあてはまる。12陽連という珍しい記録は、足元で市場参加者の買い意欲が強いことを示している。

ここ数日、日経平均は引けにかけて上げ幅を拡大する傾向がある。SMBC日興証券の吉野豊チーフテクニカルアナリストは「投資家が積極的に押し目買いを入れている証拠。米国株などと比べた出遅れ感に注目した中長期目線の資金流入が期待できる」と話す。
一方、東証1部の値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割った騰落レシオ(25日平均)は15日時点で135.99%。買われすぎの目安とされる120%を上回り、過熱感もくすぶる。みずほ証券の三浦豊シニアテクニカルアナリストは「短期的にはスピード調整の利益確定売りも増える可能性がある」と指摘した。