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リスク水準別、「積み立て効率」上位のバランス型

投信観測所

バランス型の投資信託は1本で複数の資産に分散投資できる便利な金融商品だが、どれも一律に値動きが緩やかでハラハラドキドキしないファンドとは限らない。組み入れている資産やその比率などによって多種多様なタイプがあり、長期の資産形成に利用する場合は自分のリスク耐性に合ったものを選ぶ必要がある。

多様なバランス型、リスク別の3タイプに整理

今回はつみたてNISA(積み立て型の少額投資非課税制度)に採用されているファンドとDC(確定拠出年金)専用ファンドに対象を絞り、効率よく積み立て投資できるバランス型を探していく。まずはリスク水準別にバランス型を3つのタイプに整理したい。資産保全を優先する人向けの「低リスク型」、ある程度のリスクを取りながらリターンを上げたい人向けの「高リスク型」、その中間を「中リスク型」とする。

リスク水準の区分には、QUICKファンドリスク(=QFR)を基準に使う。この指標はリスクが最も小さい「1」から最大の「5*」の6段階評価で、「3」が東証株価指数(TOPIX)並みに相当する。今回の対象ファンドはすべてQFRの1~3の範囲に収まるため、QFR1を低リスク型、2を中リスク型、3を高リスク型に区分した。

「積み立てファンド投資評価」でランキング

次に「QUICK積み立てファンド投資評価(5年)」を使い、低・中・高の3つのリスク区分ごとに積み立て投資の運用効率が高い順に並べたところ、図のような結果となった。この指標は毎月月末の基準価額で積み立て投資をした場合のリターンをリスクで割って算出し、数値が大きいほど効率よく積み立て投資の成果を上げたとみなす。

低リスク型で最も投資評価が高かったのは「投資のソムリエ<DC年金>」。リスクを低く抑えつつ、それに見合ったリターンを積み上げた。中リスク型と高リスク型は「大和住銀DC年金設計ファンド」のシリーズ2本が首位だった。

3つのグループごとにリスクとリターンを比べてみると、リスクが高いほどリターンも高い傾向がある。しかし、ひとたびショックが起きれば高リスクのファンドほどリターンが落ち込みやすい。どんな局面でもなるべくヒヤヒヤしないで資産形成を続けられるように、自分に合ったタイプの中からリスクとリターンのバランスが良いものを選びたい。

■「QUICK積み立てファンド投資評価」の概要
・計算式:QUICK積み立てファンド投資評価=計測期間の積み立て投資リターン(年率)÷ 計測期間の基準価額の価格変動リスク(年率)
・対象ファンド:つみたてNISA採用ファンドとDC専用ファンドのうち、運用期間が1年以上
・計測期間:月末を基準に1年/2年/3年/4年/5年/10年
・更新頻度:月初に算出・更新、スコアを付与
■「QUICK積み立てファンドスコア」の概要
主な投資対象別に6タイプに分類(※)し、それぞれ「QUICK積み立てファンド投資評価」の数値が大きい順に5グループに分け、「5」「4」「3」「2」「1」 の5段階の評価スコアを付与。最高が「5」で、最低を「1」とする。
※国内株式型/海外株式型/国内債券型/海外債券型/不動産投資信託(REIT)型/バランス型

(QUICK資産運用研究所 西本ゆき、西田玲子)

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