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「最適な資産運用を提案」シグマ吉田氏

IFAの流儀

個人の資産形成への関心が高まるなかで、中立的な立場から助言をする独立系金融アドバイザー(IFA)に対する期待が強まっている。大手証券会社勤務を経て、名古屋を拠点に資産形成のアドバイスをしているシグマ(名古屋市)の吉田篤氏に話を聞いた。

―――大手証券会社を辞め、IFAになった理由を教えてください。

「きっかけは証券マン時代に担当した60代のご夫婦です。リタイア後の資産設計に関する相談を受けたのですが、当時は収益重視のノルマに追われ、お客様の期待に沿えず悔しい思いをしました。お金のことをじっくり相談できる場所が必要だと考えるようになり、調べていくうちにIFAの存在を知りました。まさに自分の理想を実現できる仕事だと感じ、退職して目指すことにしました」

―――証券会社とIFAで仕事内容に違いはありますか。

「IFAは金融商品をただ売りさばくのではなく、証券を活用してお客様の課題を解決するコンサルタントだと思っています。時間をかけてお客様の現状と課題を確認し、それぞれのライフプランをつくってから最適な金融商品を提案します。ノルマに縛られることもないので、お客様にとって必要なものしか購入をおすすめしません」

―――コロナ下で顧客に変化はありましたか。

「米国株が値上がりしたことで、投機的な商品に興味を示すお客様が少し増えました。基本的に目先の利益を追うような運用は推奨していないので、どうしてもやりたいという場合はリスクをしっかり説明し、ご理解していただいたうえで判断してもらいました。短期の利ザヤ稼ぎを手助けするのが私たちの仕事ではありません。お客様の大切な資産を守るには、最適な資産の組み合わせで長期投資をすることが何より重要です」

―――アドバイスで心がけていることは。

「営業担当者は商品を買ってもらうために都合が悪いことを隠そうとしがちですが、むしろ損失の可能性やコストなどお客様のデメリットになりそうな部分を明確にお伝えするようにしています。最近は投資経験がまったくない方からの相談も増えてきましたが、理解できない商品をおすすめすることはありません。安心して資産形成をしてもらえるように、お客様にも勉強してもらいながらリスク許容度や運用方針を一からすり合わせています」

「提供する商品にもこだわっています。お客様のポートフォリオは投資信託を中心に債券や株式などを組み合わせていますが、中身が何でもいいわけではありません。数多くある金融商品の中からより良いものを選びたいので、運用会社に直接問い合わせて運用方針や投資銘柄などを詳しく聞くこともあります。IFAのようにお客様と長く付き合っていく職業は、世の中にそれほど多くありません。だからこそ地域密着型で、誠意のある仕事を続けていきたいと思っています」

(QUICK資産運用研究所 竹川睦)

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