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バランス型「投資のソムリエ」、投信スコアは5

将来のための資産形成にどんな投資信託を買うべきか迷っている人にとって、参考になるのが「QUICKファンドスコア」だ。長期保有に向くかどうかの視点から個別の投資信託をランク付けし、日本経済新聞電子版(PC版)などで公開している。今回はバランス型(QUICK独自の分類)の「投資のソムリエ」について、スコアの内訳を詳しく見ていこう。

国内外の複数資産に分散投資

同ファンドは国内外の公社債や株式、不動産投資信託(REIT)に分散投資する。2012年10月に設定され、運用実績は10年未満。今年7月末の純資産総額(残高)は5804億円と、国内公募の追加型株式投資信託(上場投資信託=ETFを除く)のうち、バランス型で2番目に大きい。

長期投資にふさわしいかどうかを多角的に評価するQUICKファンドスコア(7月末時点)で、「投資のソムリエ」の総合スコアは10段階のうちの5。同じ投信分類内では平均よりやや低かったが、運用実績をさらに積み上げていけばスコアがより高くなる可能性がある。

リスクと下値抵抗力は高評価

5つの評価項目のうち、平均より高スコアだったのは「リスク」と「下値抵抗力」の2項目。基準価格の変動を年率4%程度に抑えながら、安定的な運用を目指したことが高評価につながった。コロナショックが起きた昨年3月ごろには、債券などの「安定資産」と現金の比率を高めて基準価格の下振れを防ぐ運用に切り替えていた。

一方、スコアが特に低かったのは「コスト」の項目。ここではリターンに見合ったコストかどうかを相対的に評価している。「投資のソムリエ」のように相場変動時に株式などの割合を下げるタイプは、リスクを抑える代わりにリターンが低くなる局面がある。このためリターン見合いのコストがバランス型全体での相対評価で割高と判断された。

ファンド探しに便利な検索機能も

今回取り上げたファンド以外のQUICKファンドスコアも、日本経済新聞電子版のマーケット欄にある投資信託コーナーで確認できる。スコアの高いファンドを見つけたい場合は、投資信託サーチのシンプル版を使うと便利だ。こうした機能をうまく使って投信を選び、値動きの特性などへの理解を深めながら長期投資に取り組みたい。

【QUICKファンドスコアとは】
個別の投信が長期投資にふさわしいかどうかを判断する指標。多角的に評価するのが特徴で、各投信を(1)リスクの適正さ(2)運用成績の安定度(3)下げ相場での抵抗力(4)リターンに見合ったコスト(5)分配金の健全度――の5項目でそれぞれ評価し、10段階の「総合スコア」を算出している。点数が高いほど、分類が同じ投信の中で相対的に長期保有に向いていることを示す。
スコアの付与対象は設定後3年以上(インデックス型は設定後10年以上)が経過した投信。運用実績を積んだ投信が望ましいとの考えに基づき、設定からの経過年数が長いファンドほど評価が高くなる仕組みになっている。日本経済新聞電子版のマーケット欄「投資信託」コーナーで検索すると投信ごとにスコアが表示される。

(QUICK資産運用研究所 西本ゆき)

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