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お任せ運用のロボアド、運用成績は? 主要4社を比較

投信観測所

個人投資家向けにネットで資産運用プランを提案する「ロボアドバイザー」が日本でも普及しつつある。特に自動で運用まで任せられる「投資一任型」はその手軽さが支持され、投資初心者の利用も増えている。実際にどれだけのパフォーマンスを上げているのか、主要4社の運用実績を3月末時点で比較してみた。

各社がデータ開示、リスク・リターンを比較

ロボアドは利用者がネット上でいくつかの質問に回答すると、一人ひとりのスタイルに合った資産配分での運用を指南してくれるサービス。今回はウェルスナビの「WealthNavi」、お金のデザインの「THEO」、楽天証券の「楽ラップ」、マネックス・アセットマネジメントの「ON COMPASS」の4つを比較した。いずれも16年にサービスを開始した投資一任型のロボアドだ。

運営会社の開示データ(円建てベース、コスト控除後)をもとにリスク・リターンを算出し、図Aにまとめた。提供しているコースの数は各社まちまちだが、リスク水準を便宜上5段階に分け、1年と長期(16年7月末~21年3月末、WealthNaviのみリターンの起点が16年1月でリスクの算出方式も異なる)のパフォーマンスを比べた。それぞれどのリスク水準と期間でもおおむねプラスのリターンを上げており、リスクが高いほどリターンが高くなる傾向が確認できた。

対面型のラップ口座、情報開示が課題に

長期のリスク・リターンを分布図にしたのが図Bだ。WealthNaviだけ起点が異なるが、サービス開始当初からのパフォーマンスをより視覚的に比較できる。同じリスク水準で比べたときに、それぞれプロットした位置が上であるほど高いリターンだった(=運用効率が高い)ことを示す。同一期間で比べた3社の中では、「楽ラップ」の運用効率が高めだった。

このように各社の運用状況を一定の基準で比べられるのは、主要なロボアドの運営会社がそれぞれ情報を開示しているからだ。ただ、各社で開示姿勢に温度差があり、横並びできっちり比較できるようにするには、まだ改善の余地がある。「お任せ運用」のブラックボックス化を避けるためにも、足並みをそろえた透明性の向上が求められる。

一方、同じ投資一任でも対面型で大手金融機関に運用を任せる「ラップ口座」は問題がもっと根深い。どこも手数料や運用実態が厚いベールに包まれたままだ。預かり資産規模はロボアドより格段に大きく、顧客本位で取り組んでいるかを比べやすい仕組みづくりは重要課題の一つ。ロボアド業界からは「当局主導で情報開示を義務づけるべきだ」との声も出ている。

(QUICK資産運用研究所 西本ゆき、西田玲子)

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