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バランス型ファンドの運用効率、比率変動型がトップ

投信ランキング

運用の基本とされる分散投資を1本のファンドで実現するのがバランス型投資信託だ。今回は、投信のリスク水準を計る指標「QUICK ファンドリスク(QFR、6段階評価で1が最も低リスク、3は東証株価指数=TOPIX並み)」を使って、バランス型ファンドを、低リスク型(QFR1)、中リスク型(QFR2)、高リスク型(QFR3以上)に分類し、それぞれの区分で運用効率が高いファンドをランキングした。

運用効率の計測には、リスクに見合うリターンを上げていたかを示す指標の「シャープレシオ」を使った。数値が大きいほど効率よく運用成果を上げているとみなされる。

過去3年のシャープレシオランキング(2022年4月末時点)のトップは、「低リスク型」「中リスク型」「高リスク型」のいずれも、市場環境に応じて組み入れ資産の比率を変える「配分比率変動型」だった。

「低リスク型」1位の「ほくよう資産形成応援ファンド<愛称:ほくよう未来への翼>」は、主に国内の債券、株式、不動産投資信託(REIT)に投資しながら、計量モデルを使って機動的に資産配分を変更するファンド。国内債券や短期金融資産の組み入れ比率が高く、リターンは低リスク型の上位5ファンドの中では最も低いものの、守りの運用によるリスクの低さが運用効率に貢献した。

「中リスク型」1位の「BNYメロン・リアル・リターン・ファンド Bコース(為替ヘッジなし)」は、世界の株式、債券、通貨等の様々な資産に分散投資しながら、米ドルベースで市場の変動に左右されない絶対収益の追求を目指すファンド。リスクはやや高めだが、コモディティー(商品)価格や米ドル相場の上昇などが貢献し、中リスク型の上位5ファンドの中では最もパフォーマンスが良く、効率的な運用につながった。

「高リスク型」1位の「ベトナム・ASEAN・バランスファンド<愛称:V-Plus>」は、ベトナムの株式と東南アジア諸国連合(ASEAN)の債券に分散投資するファンド。株式と債券の比率は、市場環境や資金動向によって機動的に変更する。新興国の資産に投資するためリスクが高めだが、ベトナム株相場の上昇や、対アジア通貨で円安が進んだことなどでリターンも大きくなり、結果的に運用効率面ではトップとなった。

ただ、資産の配分方法に着目すると、「低リスク型」と「中リスク型」の上位5本のうち1位以外が資産の組み入れ比率を変えない「配分比率固定型」だったのに対し、「高リスク型」はすべて「変動型」となり、「固定型」と「変動型」のどちらが優れているか一概には言えない結果となった。

(QUICK資産運用研究所 笹倉友香子)

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