日経平均続伸、終値51円高の2万7787円

5日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に続伸し、前日比51円51銭(0.19%)高の2万7787円98銭で終えた。前日の米ハイテク株高の流れを引き継いで、値がさの半導体関連に買いが入り相場を支えた。ただ、中国・上海や香港市場が休場で模様眺めの投資家も多く、上値を追う動きは続かなかった。外国為替市場で円相場が円高・ドル安方向に進むと、下げに転じる場面もあった。
前日の米株式市場でハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が大幅に上昇し、朝方は東エレクやアドテストなど半導体関連に買いが集まり、日経平均の上げ幅は一時200円を超えた。
日経平均は寄り付きできょうの高値を付けた後は売りに押され、一時は下げに転じた。円相場が一時1ドル=122円台前半まで上昇し、機械や自動車など主力銘柄の一部に売りが出た。日銀の黒田東彦総裁が足元の為替動向について「変動はやや急」などといった認識を示し「円安をけん制」したとの受け止めから円買いが入った。
市場では心理的な節目の2万8000円に近づくと戻り待ちの売りが多いとの見方があった。中国・上海市場などが休場のため、海外投資家の一部がリスクヘッジとして日本株を売る動きもあったようだ。
東証株価指数(TOPIX)は反落した。終値は前日比4.51ポイント(0.23%)安の1949.12だった。
東証プライムの売買代金は概算で2兆6678億円。売買高は11億5544万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は952と、全体の約5割を占めた。値下がりは808、変わらずは79銘柄だった。
ファストリとSBGが上昇。イオンと三越伊勢丹が上げた。楽天グループとリクルートも高い。一方、アステラスと塩野義、第一三共が下落。商船三井、川崎汽など海運株の下げも目立った。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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