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日経平均3日ぶり反落、終値546円安の2万8708円

(更新)

21日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに大幅反落し、前日比546円97銭(1・87%)安の2万8708円58銭で終えた。前日の米株式市場で米長期金利の上昇を背景にハイテク株が下がり、東京市場でもグロース(成長)株を中心に売りが優勢となった。日本の政治情勢を巡る不透明感も重荷となった。

午後に入ると、日経平均は下げ幅を拡大した。米株価指数先物が日本時間21日午後に軟調に推移したことで、海外短期筋などによる日経平均先物への売りが膨らんだ。株安と歩調を合わせるように円が上昇し、これが輸出関連株の下げを加速させた面もあった。日経平均は取引終了にかけ、下げ幅は一時550円を超えた。

31日投開票の衆院選をめぐって与党の自民党が議席数を減らし、衆院定数の過半数(233議席)を維持できるかどうかの攻防だと一部の報道が伝わった。「自民党が議席数を減らせば、岸田政権の求心力低下につながり、経済回復が遅れる」(外資系証券)との懸念が強まったことも日本株の売りを誘った。

21日の香港株式市場では、不動産の中国恒大集団が3週間ぶりに売買を再開した。売買開始直後に13%を超える下げとなった。ハンセン指数が軟調に推移したこともあり、日本株全体の重荷となった。

JPX日経インデックス400は続落。東証株価指数(TOPIX)は3日ぶりに反落し、26・86ポイント(1・32%)安の2000・81で終えた。

東証1部の売買代金は概算で2兆4488億円。売買高は10億4191万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1786と、全体の8割強を占めた。値上がりは323、変わらずは75だった。

オランダの半導体回路の露光装置大手であるASMLホールディングの株価下落で日本の半導体関連が売られた。東エレクレーザーテクの下げが大きかった。ソフトバンクグループ(SBG)も安い。一方、KDDIや富士フイルムは上昇した。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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