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長寿の「さわかみファンド」、投信スコアは9

将来のための資産形成にどんな投資信託を買うべきか迷っている人にとって、参考になるのが「QUICKファンドスコア」だ。長期保有に向くかどうかの視点から個別の投資信託をランク付けし、日本経済新聞電子版(PC版)などで公開している。今回は国内株式型(QUICK独自の分類)の「さわかみファンド」について、スコアの内訳を詳しく見ていこう。

割安株をバイ・アンド・ホールド

同ファンドは国内の株式のうち、市場価値が割安と考えられる銘柄に選別投資し、割安が解消するまで持ち続ける「バイ・アンド・ホールド型」で長期投資する。1999年8月に設定され、運用実績20年を超える長寿ファンド。今年6月末時点の純資産総額(残高)は3432億円と、国内公募追加型株式投信(上場投資信託=ETFを除く)の国内株式型のうち4番目の大きさをほこる。現在は直販のみの取り扱いだ。

長期投資にふさわしいかどうかを多角的に評価するQUICKファンドスコアは、6月末時点の総合スコアが10段階のうち9。長い運用実績も手伝い、同じ投信分類内でも評価が高かった。

「分配金健全度」や「コスト」が高評価

5つの評価項目のうち、平均より高スコアだったのは「リスク」「下値抵抗力」「コスト」「分配金健全度」の4項目。分配金を支払わずに運用を続けているため、「分配金健全度」は最高評価の10が付いた。購入時手数料がかからず、実質信託報酬も相対的に低いとあって、「コスト」の項目も評価が高かった。

一方、平均を下回ったのは「リターン」の項目。6月末時点の過去5年間のリターンは71.59%と堅調だったが、ほかの年限も含め同じ分類内での相対的な評価はやや低めとなった。

ファンド探しに便利な検索機能も

今回取り上げたファンド以外のQUICKファンドスコアも、日本経済新聞電子版のマーケット欄にある投資信託コーナーで確認できる。スコアの高いファンドを見つけたい場合は、投資信託サーチのシンプル版を使うと便利だ。こうした機能をうまく使って投信を選び、値動きの特性などへの理解を深めながら長期投資に取り組みたい。

【QUICKファンドスコアとは】
個別の投信が長期投資にふさわしいかどうかを判断する指標。多角的に評価するのが特徴で、各投信を(1)リスクの適正さ(2)運用成績の安定度(3)下げ相場での抵抗力(4)リターンに見合ったコスト(5)分配金の健全度――の5項目でそれぞれ評価し、10段階の「総合スコア」を算出している。点数が高いほど、分類が同じ投信の中で相対的に長期保有に向いていることを示す。
スコアの付与対象は設定後3年以上(インデックス型は設定後10年以上)が経過した投信。運用実績を積んだ投信が望ましいとの考えに基づき、設定からの経過年数が長いファンドほど評価が高くなる仕組みになっている。日本経済新聞電子版のマーケット欄「投資信託」コーナーで検索すると投信ごとにスコアが表示される。

(QUICK資産運用研究所 西本ゆき)

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