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国内株式型、「バリュー・高配当」の好調続く

投信観測所

国内の株式市場では、割安(バリュー)株や高配当株が優位な相場が続いている。国内株式で運用する投資信託も、バリュー株や高配当株を投資対象としたファンドが成績上位に目立つ。

2021年を振り返ってみると、東証株価指数(TOPIX)のグロース(成長)指数の1年リターンが6.6%にとどまったのに対し、同バリュー指数は14.5%、時価総額および予想配当利回りに着目して構成された「東証配当フォーカス100指数」は18.7%と、それぞれ10%を超えるリターンを上げた。22年1~3月も米国をはじめとする主要国の長期金利の上昇などからバリュー株および高配当株優位の流れは変わらず、TOPIXグロース指数が相対的に劣後している(図表1)。

国内株式型の個別投信を21年の1年リターンおよび22年1~3月のリターン(いずれも分配金再投資ベース)でランキングしても、バリュー株や高配当株を投資対象としたファンドが成績上位に数多く並んでいることがわかる(図表2)。

21年の上位10ファンドはいずれも20%を超えるリターンを確保した。高配当をうたうファンドは21年に4ファンド、22年には5ファンドがランクインした。また、21年のトップ10に入ったファンドのうち、「日本製鉄グループ株式オープン」、「新光日本インカム株式ファンド(3ヵ月決算型)」、「日本好配当リバランスオープン」、「日経平均高配当利回り株ファンド」の4本は22年1~3月も好成績を残しており、顔ぶれは大きくは変わっていない。このうち3本が高配当ファンドだ。

22年1~3月の首位は三菱UFJ国際投信の「日経平均高配当利回り株ファンド」。日経平均株価採用銘柄の中から予想配当利回りの上位30銘柄に投資するファンドで、21年の1年リターンは25.3%、22年1~3月のリターンは13.3%と、高配当ファンドの好調さがうかがえる。

もっとも1~3月のパフォーマンスは、この時期特有のアノマリー(経験則)で底上げされている可能性も否めない。例年1月から3月にかけては高配当株のパフォーマンスが良くなる傾向があるからだ。

図表3はTOPIXと「東証配当フォーカス100指数」の月ごとの月次リターンの平均値(10年分)を比較したもので、1月から3月までは「東証配当フォーカス100指数」の好成績が顕著に見られる。国内株式には3月末に配当を出す銘柄が多く、それを狙って高配当株に資金が集まりやすいという背景があり、高配当株を多く組み入れるファンドにとって追い風となっているようだ。当面は長期金利の上昇傾向などからバリュー株や高配当株ファンドの好成績が続きそうだが、4月以降はこうした季節要因が薄れていくことにも留意したい。

(QUICK資産運用研究所 平原武志)

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