投資信託の資金流入額、三菱UFJ国際が9カ月連続首位
国内公募の追加型株式投資信託(上場投資信託=ETF=を除く)の資金動向(推計値)を運用会社別に集計したところ、1月に資金流入額が最も多かったのは三菱UFJ国際投信で1416億円の資金が流入した。前月の2260億円を下回ったものの、高い水準での資金流入が継続しており、9カ月連続で首位を維持した。

三菱UFJ国際投信では、低コストのインデックス型(指数連動型)ファンド「eMAXIS Slim」シリーズに引き続き資金が集まった。なかでも「米国株式(S&P500)」と「全世界株式(オール・カントリー)」の2本に合わせて1000億円超の資金が流入した。
2位は野村アセットマネジメントの536億円だった。「米国株式配当貴族(年4回決算型)」などに資金が流入した。3位は三井住友トラスト・アセットマネジメントで433億円。「J-REIT・リサーチ・オープン(毎月決算型)」などに資金が集まった。
一方、資金流出額が最も大きかったのはアライアンス・バーンスタインで、202億円の流出超過だった。主力の「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」が19年2月以来、約4年ぶりの資金流出に転じた。同ファンドは1月末時点でETFを除く追加型株式投信で最も純資産総額(残高)が大きい。
資金流出額の2位は、東京海上アセットマネジメントの125億円。「東京海上・円資産バランスファンド<愛称:円奏会>」シリーズから資金流出が続いている。
(QUICK資産運用研究所 竹川睦)