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首位は62カ月連続 人気を集めるファンドは?

投信ランキング

投資信託への資金流入は、金利動向や地政学リスクの高まりなど、その時々の相場環境によって大きく増減する。めまぐるしい相場環境の変化にも左右されず、継続して資金が流入しているファンドを調べてみた。

2023年2月末時点で運用中の国内公募追加型株式投資信託(上場投資信託=ETF、DC・SMA・ラップ専用を除く)を対象に、設定額から解約額を差し引いた資金流入額が10億円超となった月数が長いファンドについてランキングした。上位10本中8本が、積み立て型の少額投資非課税制度(つみたてNISA)対象のインデックス型(指数連動型)ファンドだった。アクティブ型(積極運用型)も2本ランクインした。

1位は三菱UFJ国際投信が低コストで運用する「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」の62カ月(5年2カ月)だった(図表参照)。日本を除く先進国株式の値動きを示す「MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)」との連動を図るインデックス型で、5年リターンは82.0%。

2位は同じく「eMAXIS Slim」シリーズの「米国株式(S&P500)」で、継続月数は55カ月(4年7カ月)だった。米S&P500種株価指数(配当込み、円換算ベース)の値動きに連動する投資成果を目指すファンド。23年2月6日には、国内公募の追加型株式投資信託(ETFを除く)の中で、インデックス型としては約25年ぶりに純資産総額(残高)首位となった。2月末時点までの年初来資金流入額は1097億円と最多だった。

つみたてNISAの普及などにより低コストのインデックス型のランクインが目立つが、3位の「NWQフレキシブル・インカムファンド 為替ヘッジなし(毎月決算型)」と9位の「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)<愛称:世界のベスト>」のように、アクティブ型でも長く人気を集め続けているファンドもある。

「NWQフレキシブル・インカムファンド」は世界の米ドル建て株式や債券などに分散投資するバランス型(QUICK独自の分類)。18年12月の設定以降、月間ベースで資金流出になったことはなく、資金を集め続けている。「世界のベスト」は新興国を除く世界の株式のうち、継続的な配当や高い利益成長が期待でき相対的に割安と判断した銘柄に投資する。運用実績24年を超える長寿ファンドで、17年1月以降、安定した分配金額を払い出し続けていることなどから人気が高い。年初来資金流入額は661億円とアクティブ型では首位だった。

(QUICK資産運用研究所 西本ゆき)

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