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2021年の優秀ファンド、 リスク階級別に選定

投信ランキング

2021年は世界的に株価が上昇し、好成績を上げた投資信託が多かった。そんななかでも健闘が目立ったファンドについて、QUICK資産運用研究所が独自の評価手法で選出した。価格変動リスクの大きさ別に選んだ優秀ファンド5本を紹介する。

選定対象は金融機関で一般購入できる投信に限定し、中長期投資に不向きな毎月分配型や小規模投信などは対象から除外した。選定にあたっては、リスクに見合うリターンを上げているかを測る運用効率の指標(シャープレシオ)を使い、恣意性を一切挟まない定量的な手法を用いた。

具体的には21年1月から12月まで1年間の各月末時点における5期間(過去5年・3年・1年・6カ月・3カ月)のシャープレシオを計測し、中長期のデータを反映したうえで、足元の運用成績に比重を置いた結果になるように定量評価した。ファンドは価格変動リスクの大きさで5つのグループに分け、階級ごとに最高評価の1本を選んだ。

この評価手法によって選んだのは、リスクの小さい順に①「米国バンクローン・オープン<為替ヘッジあり>(年1回決算型)」「ノムラ・オールインワン・ファンド」「アムンディ・中東株式ファンド」「野村アクア投資 Bコース」「野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」――の5本。

リスク階級が1の「米国バンクローン・オープン<為替ヘッジあり>(年1回決算型)」は、米ドル建ての米国企業向けバンクローン(銀行の貸付債権)に投資する。新型コロナウイルス感染拡大懸念のため20年3月に大きく値下がりしたが、21年は年間を通じて回復基調を維持した。昨年1年間のシャープレシオは3.24と、5本中で最も高かった。

「ノムラ・オールインワン・ファンド」は、国内外の株式・債券・代替資産(不動産投資信託=REIT、商品)・代替手法(マクロ戦略など)に25%程度ずつ分散投資するバランス型。「アムンディ・中東株式ファンド」は主に中東地域を中心とした経済圏の企業の株式に投資する。

「野村アクア投資 Bコース」は水関連企業に、「野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」は半導体関連企業の株式にそれぞれ投資する。今回選定した5本のうち、野村アセットマネジメントの運用する投信が3本を占めた。

この評価手法で注意が必要なのは、あくまで過去のデータに基づいている点と、足元にウエートを置いて選定していることだ。中長期の資産運用に取り組む個人が投信を買う際には、個々の特徴や運用方針などの見極めが大切になる。

【選定対象投信と方法の概略】
※対象は決算回数が年6回以上を除く国内公募の追加型株式投資信託。2021年末時点で(1)運用実績が6年以上(2)償還予定日までの期間が1年以上(3)原則として残高が10億円以上――の条件を満たす。ETF(上場投信)、確定拠出年金(DC)専用、販売停止中、販売停止予定、限定追加型、マネープール相当、ブルベア型、ラップ口座専用、ミリオン型、一般財形型などは対象外とする。
※リスク階級は価格変動リスクをTOPIX(東証株価指数)との相対評価で表した「QUICKファンド・リスク(QFR)」を用いる。QFRはリスクが最も小さい「1」から最大の「5*」までの6段階に階級区分しているが、ブルベア型などが含まれる「5*」は除外している。
※21年1月から12月までの1年間の各月末時点における5期間(過去5年・3年・1年・6カ月・3カ月)の運用効率(シャープレシオ)を使った定量評価を行う。過去12カ月間における5期間の運用効率(年率換算)の平均値を合計し、この合計値が最大となる投信をリスク階級ごと(1~5)に1本ずつ選定。

(QUICK資産運用研究所 西本ゆき、西田玲子)

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