9月末の投資信託残高、軒並み減少 運用成績が悪化
国内公募の追加型株式投資信託(上場投資信託=ETF=を除く)を9月末時点の純資産総額(残高)でランキングしたところ、上位20本のうち19本は前月比で残高が減少した。9月単月の運用成績は20本全部がマイナスリターンとなっており、運用成績の悪化が残高減少の主な要因となった。

残高首位は15カ月連続で「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」。9月末の残高は前月より673億円少ない1兆7530億円だった。資金流入は続いたものの、基準価格の下落などが残高減少につながった。残高のランキング4位までは前月と同じ顔ぶれで、いずれも前月より残高が減少した。
残高3位の「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」は前月より792億円少ない1兆430億円、同6位の「フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)」は761億円少ない6589億円にそれぞれ減少した。両ファンドの残高の減少額は投信全体でも1、2番目に多かった。
上位20本中で唯一、残高が増加したのは残高14位の「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」。資金流入超過に加え、基準価格の下落が小幅にとどまったことが要因だった。
(QUICK資産運用研究所 西田玲子)