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こうだいさん、大学3年生から始めたつみたてNISA

投信ブロガー

ブログ「こうだいの自己成長ブログ」を運営する「こうだい」さんは、22歳の大学4年生。千葉県の実家で父母と家族3人で暮らしている。

大学3年生の時から積み立て型の少額投資非課税制度(つみたてNISA)を始めた。暗号資産(仮想通貨)にも積み立て投資している。

ブログではつみたてNISAや仮想通貨に関連した自身の投資体験、投資方法の他、日商簿記検定2級の資格取得に向けた勉強内容などを発信している。来春から、希望していた会社で働き始める予定だ。こうだいさんの資産運用を聞いた。

投資について話せる家庭環境

――投資を始めたきっかけを教えてください。

「投資ができる年齢の20歳になった2020年7月から投資を始めました。周囲に株式投資を始めた友人がいて、『自分も投資できるんだ』と知ったのがきっかけです。母が以前、金融機関に勤めていたこともあり、投資について何でも話せる家庭環境です。高校生の時には一緒に証券会社にも行ったことがあり、投資への抵抗感はほとんどなかったです」

「コロナショックで社会構造が変わっていくのを感じ、漠然とした将来への不安を解消したいと思いました。資産をある程度蓄えることができれば、お金のためだけに仕事をせずに済み、自分の好きなことに没頭できるはずと考えたのも投資を始めた理由です」

――投資先と資産配分を教えてください。

「現在投資しているのは、指数連動型のインデックスファンドと米国上場の高配当株上場投資信託(ETF)、ビットコインなどの仮想通貨です。それぞれの投資比率は、インデックスファンドが30%、米高配当株ETFが65%、仮想通貨が5%といったところです(22年7月末時点)」

「米高配当株ETFは金融系のユーチューブ動画で知り、定期的に分配金が入ってくることに魅力を感じています。ただ、分配金をもらうと複利効果の点で投資効率が下がるので、最近はもう少しインデックスファンドの比重を増やしてもいいかなと考え始めています。米上場ETFの分配金には米国と日本で二重に源泉税がかかりますが、それを調整する外国税額控除の手続きはしていません」

「仮想通貨は基盤とするブロックチェーン(分散型台帳)関連のビジネスの広がりに夢があります。とはいっても、仮想通貨は税制上不利なうえ、値動きがハイリスクなので投資比率は資産の10%程度までに抑える考えです」

「投資を始めた時は配当狙いで日本の銀行株などの個別株を買いましたが、当初保有していた株式はほとんど売却し、代わって始めたのがETF投資とつみたてNISAです」

「つみたてNISAは長期の積み立て投資に向いている制度なのが魅力です。積み立て投資は投資タイミングを考える必要がなく、ほったらかしが可能なので自分に合っています。つみたてNISAは21年1月から始め、米国株で運用するタイプを中心にインデックスファンドを購入しています」(図A)

主な元手は父親からの暦年贈与

――毎月の投資金額はどのくらいですか。

「つみたてNISAは毎月1万円から始め、今は非課税枠を最大限に活用して月3万3000円の投資額です。そのほか毎月、仮想通貨を3万円、米高配当株ETFを6万円程度購入しています。随時一括購入分も含めると、投資金額は毎月15万円ほどになります。これまでの投資元本は約360万円で現在の時価は380万円ほどです(22年7月末時点)」

「投資資金の主な元手は、年間110万円まで相続税が非課税になる暦年贈与です。70歳近くになる父親からの贈与金です」

――ブログを始めた理由を教えてください。

「ブログを立ち上げたのは、つみたてNISAを始めた翌月の21年2月です。ちょうどこの頃から、簿記2級の資格取得のための勉強を本格的に始めたので、その体験をアウトプットすることが当初の目的でした」

「簿記の資格は将来的なキャリアアップに役立ち、就活でも有利になると考えて、取得に励みました。最近は仮想通貨関連の情報も多く発信しています。自分の体験や知識が誰かの役に立てばいいと思っています」

「ブログは副収入が入るので、アルバイト感覚で始めた面もあります。就活でも、ブログ発信の継続力を評価してもらえたようです」

学業に影響しないインデックス投資に切り替え

――成功体験を感じていますか。

「投資したファンドが値上がりして運用益が目に見える形で確認できた時や初めてETFの分配金をもらった時は、資産から利益が生まれたことの実感が湧き、うれしくなりました。金融経済についても勉強するようになり、預貯金をはじめとした円資産だけを保有するのはまずいのではと気づけたのも、成功体験の一つです」

――失敗談はありますか。

「大学2年生の時に、株を短期間で売ってもうけを出そうと画策したことがあります。大学の講義中にも株価の値動きが常に気にかかるようになりました。インデックス投資はその点、学業に支障が出るようなことはありません」

円資産だけでの資産形成には疑問

――これから投資に踏み出す同年代の方々にアドバイスを。

「『老後2000万円問題』で注目が集まった資産形成ですが、将来のインフレや少子高齢化を考えると、自分の世代は2000万円でも足りないような気がします。自分と同じように、預貯金を少しでも投資に回す若い世代が増えたらうれしいです」

「自分はまだ若いのでリスクを取って株式中心に運用しています。ただ日本株など円資産だけで資産運用するのは疑問です。特に、昨今の円安を目の当たりにすると世界の経済成長に期待をかけて、円資産以外にも投資するのが大切と考えています」

「私は金融系のユーチューブ動画や書籍で資産運用の勉強をしていますが、独学で自発的に投資に手を出すのはハードルが高いという人が多いと思います。高校で金融経済教育が始まったようですが、大学生や社会人も気軽に資産形成について学べるような場の提供を国が推進していくことを期待しています」

(QUICK資産運用研究所 聞き手は西本ゆき、高瀬浩)

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